
皆さんは「せどり」をご存知でしょうか。
せどり(競取り、糶取り)とは、『同業者の中間に立って品物を取り次ぎ、その手数料を取ること。また、それを業とする人(三省堂 大辞林より)』を指すが、一般的には古本用語を元にした「掘り出し物を第三者に販売して利ざやを稼ぐ」商行為を指す言葉。
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「せどり」は物流を悪くする!
「せどり」は個人的に嫌いです。
なぜ嫌いかと言えば、物流が悪くなるからです。利益を得ている人を憎んでいるわけではありません。
高く売れるとわかっているものを、大量に仕入れる事が「せどり」のモットーなわけですよね。
しかし、高く売れるものって具体的に何を指すのでしょうか?
それは限定商品です。
限定商品ということは、数に限りがあるわけですよね。
極端な話、100個しかない商品であれば、全てを買い占める事が出来れば、価格を操作することは可能ですよね。
「せどり」が迷惑をかけるのは物流だけではない
「せどり」がメーカーと消費者の間に入ることで、無駄なルートが発生することは分かりました。
メーカー → 小売店 → 消費者 となるはずが、
メーカー → 小売店 → せどらー → 消費者 となるわけですからね。
物流が悪くなることも迷惑な話ですが、それよりも価格が吊り上がることが厄介です。
物の循環は悪くなるし、せどらーに利益分支払うことになるという、最悪な一石二鳥です。
良い「せどり」と悪い「せどり」がある?
ツイッターをみていると「せどり」については賛否両論で、中にはやってもいい「せどり」があるとおっしゃっている方がいました。
その方いわく、
誰もが手に入るチャンスがある物を転売する分には、需要と供給が成り立っているからよいのではないか?
との事です。
しかし私はこれに反対です。
確かに東京でしか買えない物を買って、それをネットで地方の人に売るという図式は一見、需要と供給が成り立っている気がします。
でも、それって個人がやっていいのでしょうか?
仮説として東京限定の商品をせどらーが買い占めたとする
仮に、東京でしか買えない物を個人が仲介することで、物としての価値は下がるわけです。
極端な話、東京限定で販売しているはずが、個人の手によって限定じゃなくなります。
結果、地方でもお金さえ出せば東京限定の商品が手に入ります。
そうなるとわざわざ東京まで商品目当てで買いにいく人が減り、
と、なるわけです。
と思ったあなた!
よく考えてみてください。
何故、東京限定商品を販売しているのか。
そもそも需要があり、利益を目的としているのであれば限定商品は無くていいんです。
個人が出来る事は企業もやります。
でもそれをやらないのは、他にさまざまな思惑があるからです。
- 他の商品についても見てもらう
- 観光収益を得る
- 交通機関やホテルを利用してもらう
- 思い出を作りブランドイメージをよくしてもらう
素人主観ですが、思いついた限りではこんな感じです。
まとめ
もう一度言いますけど、
個人で出来る事は企業に出来ないわけがないです。
そして、せどらーの存在はそれらを邪魔することになります。
現在、法に触れてないからといって、これを許していいのでしょうか?
自身の利益を得るために周りに迷惑をかけすぎだと思います。