
私は、社会人になってから頻尿になりました。
20代半ばで頻尿になるなんて……とショックでしたが、年齢は関係ありません。
今回は「なぜ私が頻尿になってしまったのか」について、体験談とともにお伝えします。
もしかして頻尿かも?と不安に思っている方のお力になれたら幸いです!
Contents
頻尿の原因
大学卒業まで、頻尿とは無縁の生活を送っていました。
変化が起きたのは社会人になってから。
接客業のためなかなかトイレに行く時間が取れず、勤務中は一度もトイレに行けないということが普通でした。
それでも、かなり動き回る職業だったため、のどが渇いて飲み物をたくさん飲んでいました。
ある日、我慢できないほどの尿意を感じましたが、もちろんトイレに行くことは出来ず、腹痛と闘いながら耐えました。
すると突然何も感じなくなったのです。
それからは、尿意を感じても我慢すれば乗り越えられるということを覚え、何度も何度も我慢しました。
数年後、体力的についていけなくなり転職をしました。
次の職場は好きな時にトイレに行ける環境だったので、ここでトイレに行く回数が劇的に増えました。
出勤時、勤務開始直前、フロアを移動する時、休憩の前後、小休憩の前後、退勤前、退勤後。
職場だけで10回以上トイレへ行くようになったのです。
さすがに多いと思いましたが、もう我慢する必要がないという喜びで、好きな時に行っていました。
しかし、ここでいくつか問題が起きました。
日常生活における問題
①出かける時
頻繁にトイレに行きたくなるため、外に出ると常にトイレを探し求めている状態になってしまいます。
行き慣れている場所ならトイレの位置を把握しているので安心できますが、旅行先となるとそうもいきません。
観光地を回っていてもトイレの位置が気になってしまい、全く集中できませんでした。
なるべくトイレに行きたくならないように、出かけるときは水分の摂取を控えるようになりました。
この頃は、大好きな旅行をするのが怖くて仕方ありませんでした。
②電車やバス
新幹線などトイレがついている車両なら安心ですが、普通電車で10分以上乗りっぱなしというのがとても怖かったです。
転職をしてからトイレを我慢しなくなったため、もし今ここでトイレに行きたくなったらどうしよう?と常に不安でした。
電車で移動する時は必ず各駅停車を使い、いつでも途中下車できるように心がけ、特急や快速は徹底的に避けていました。
③映画館やライブ会場
これも、電車やバスと同じ理由です。
「べつに好きな時に行けば良いじゃん」という方もいらっしゃると思いますが、実際に映画を見ている時に何度も出入りしていたら、他のお客さんの迷惑になってしまうのでは?と思い躊躇ってしまうのです。
おかげで映画の内容に集中できず、家でDVDを観るようになりました。
ライブは特に気を遣います。
小さいライブボックスなど座席の指定がない場所なら良いのですが、アリーナなどの大きな会場では、通路側の席でない限り簡単に出入りができません。
横切るためには、座っている方の足をまたぐかずれてもらう必要があるので、パフォーマンス中に移動するのは失礼ですよね。
また、自席に戻る時も同じように気を遣うので、大好きなライブからも足が遠のいてしまいました。
④単独行動をする
途中で何度もトイレへ行ったり、トイレを探すために歩き回ることが迷惑になると思い、ひとりで出かけることが多くなりました。
うちに遊びに来てもらったり相手の家に行くのは良いのですが、誰かと長時間外で過ごすことは避けていました。
このように、頻尿になってから様々な弊害が生まれました。
治療
日常生活すらまともに送れない状況だったので、ついに病院へ行くことにしました。
そこで、医師から「心因性の可能性が高い」と診断されました。
「トイレに行けなかったらどうしよう……」と考えてしまうことが、NGだということです。
それから、意図的にトイレを我慢する訓練をしました。
お腹が痛くなるまで我慢するというわけではなく、常にトイレを意識してしまう状態から、脱するための手段です。
最初から外で実践するのは難しかったので、まずは自宅で訓練を行いました。
いつもは飲み物を飲むたびにトイレへ行っていましたが、必ず間隔を空けるというルールを決めて、試してみました。
間隔は1時間から始めて、今では3時間トイレへ行かなくても平気になりました。
もちろんたくさん飲み物を飲んだ場合は別ですが、頻繁にトイレへ行かなくても生きていけるということを、自分に言い聞かせています。
まとめ
治療をせずにあのまま過ごしていたら、人生がトイレに支配されていたかもしれない……とぞっとします。
トイレへ行く回数が減ったとはいえ、いまだに普通の人よりは多いので、これからも治療を続けていく予定です。
頻尿に悩んでいる方は、まず頻尿の原因を知ることが大事です。
そして、重症化する前に病院へ行くことをおすすめします。
膀胱が炎症を起こしていたり、臓器に問題がある場合もあるので、手遅れになる前に診察を受けてみてくださいね。