
2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響で、福島原発の事故が発生しました。
事故で電源が切れてしまった原発の核燃料を冷やすために、あれからずっと冷やし続けています。
その際に使用した水が処理水となり、増設したタンクにたまり続けています。
このタンクがまもなくいっぱいになることから、処理水の処理方法について協議が進められています。
タンクを増やすには敷地面積が足りませんし、処理水をどこかへ移すこともできません。
政府は「海へ放出するしかない」としていますが、まだ決定はされていない状況です。
しかし、4/7の時点で、菅総理大臣が「近日中に判断する」としているので、間もなく判明すると思われます。
今回は福島原発の処理水の処理問題について、お話したいと思います。
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海に放出するべきなのか
恐らく、ほかの方法があるとしたら、進んで放出という方法を選択しないと思います。
今回は他に処理方法がないため、放出するしかありません。
放出するべきかどうかを考えるのではなく、放出するうえで最善の策を考えるべきでしょう。
放出はいつから?
近日中に放出が決定するとしても、実際の放出は約2年後になります。
放出が決まったら、スケジュールの設定や安全性の確保、周囲への影響や海水の観測など、やらなければならないことがたくさんあります。
問題点
海洋生物への影響
放出された汚染水は、海水によって薄められるため影響がないとされていますが、海洋生物などへの影響が懸念されます。
いままでも、放射線の問題で福島県産の食物を避ける傾向がありました。
問題ないとされていても、世間のイメージを覆すのは難しそうです。
今は少し良くなって、スーパーでも福島県産の食材をよく見かけるようになりました。
10年経ってせっかく風評被害が薄れてきたのに、ここで汚染水を放出したらまたぶり返してしまうかもしれません。
近隣諸国への影響
韓国や中国など、近い国の方々からすれば歓迎できる話ではないと思います。
安全性を確保し、説得したとしても、放出にあたって慰謝料を請求されたりするかもしれません。
わたしも逆の立場だったら、何かしら影響が起きるのではないか?と不安な気持ちになるでしょう。
海には一応海域がありますが、壁で隔てられているわけでもなく、海は世界中に繋がっています。
今回放出する水の量と、世界の海水量を比べたら微々たるものですが、それでも影響への懸念がありますよね。
日本が責任を持って説得できることを願います。
まとめ
汚染水の問題は、日本だけではなく海外でも注目されていますね。
世界では脱原発の運動が進んでいます。
しかし、原発に頼っている国はすぐにできません。
お金もかかりますし、国民の負担ももちろん増えるので気軽にはできないのです。
それでも、福島の原発事故や世界の原発事故を踏まえて、脱原発の動きは進んでいくかもしれません。
汚染水の処理方法はもちろん、今後の日本と世界の脱原発の流れにも注目していきたいと思います。