会食恐怖症ってなに?人前で食事ができなくなる原因とは

こんにちは。

みなさんは人前で食事をすることができますか。

多くの方は「当たり前じゃん。」と思うかもしれません。

しかし、世の中には”会食恐怖症”というものがあります。

実は、わたしも子供のころに起きたあることが原因で、会食恐怖症の症状に悩まされています。

最近まで自分が会食恐怖症だということを知りませんでしたが、症状を調べてみるとぴったり当てはまりました。

今回は、会食恐怖症についてわたしの体験談を交えながらお話ししたいと思います。

Contents

会食恐怖症とは

何かが原因で、人前で食事ができなくなる症状をいいます。

例えば、親に無理やり食べさせられたことで食事に対する恐怖心があったり、食事中に吐いてしまったことがトラウマになったりなど、人それぞれです。

ひとりで食事をすることはできても、会食の場合は他人の目線が気になって食事ができなくなってしまうんです。

また、外食する際は「早く食べなくちゃ。」「残さず食べられるかな。」と不安になり、箸が進まなくなります。

その結果、友達と遊ぶ際は食事の時間を避けるなど交友関係に支障が出ることもあります。

ここで、わたしが会食恐怖症になったきっかけについてお話しします。

きっかけ

これは小学生の頃の給食が原因です。

わたしのクラスの担任はかなり厳しく、普段から高圧的な態度でした。

いまの時代なら保護者から訴えられているレベルです。

生徒に手をあげたり物を投げたりすることは日常茶飯事でした。

そして、給食の時間は一番地獄でした。

給食の量は、男女や体格差など関係なく、みな平等に配られていました。

人によって食べる量は違うのに、ベースが決まっていたんです。

そのため、量が多いので食べきることができない生徒が数名いて、わたしもそのうちの一人でした。

近くの子が「食べてあげるよ。」と言ってくれましたが、担任はそれを許さず自力で食べることを強要しました。

 

わたしたちは給食の時間が終わっても食べきることができないので、お昼休みも食べ続けました。

それでも食べきれない場合は、うしろのロッカーに一度下げて、5・6時間目が終わった放課後に食べさせられました。

もちろん給食は冷えたり硬くなっていて、ほこりなどもかぶっています。

それでも最後まで食べきるまで目の前で監視されていました。

泣きながら食べたり、途中で吐いてしまう子もいたので、本当に地獄でした。

 

耐えられなくなって母に相談したところ、特製の大きな袋を持たせてくれました。

そこにパンなどの固形物を隠し入れて、食べたように見せかけていました。

それでも、汁物などは入れられないため、自分で食べなければなりません。

特製袋のおかげで放課後まで残ることはなくなりましたが、食事=苦痛な時間という意識が植え付けられました。

今思い出しても泣きそうなほど辛い日々でした。

 

その後、とうとう自宅でも食事が摂れなくなり、拒食症のような症状が出てしまいました。

元々痩せ型でしたがガリガリになってしまい、1年間ほど学校に行けなくなってしまいました。

このトラウマがあってから、人前で食事をするのが苦手になったんです。

時間の経過とともに徐々に克服していったのですが、数年前に過敏性腸症候群を発症してから、また人前で食事をすることが苦手になってしまいました。

お腹が空いたという感覚はありますが、食事を目の前にするとのどがつかえるような感覚になり、飲み込めなくなるんです。

小鉢のように少量ずつ頼めたらいいのですが、定食やラーメンなど一人前の量ががっつり決められていると、ものすごいプレッシャーになります。

そして、「食べきれずに残したら怒られるから、はじめから食べないほうがいい。」という思考になり、外食時は飲み物やデザートだけ頼むことが多くなりました。

お腹が空いたままだとしても、食事を摂る恐怖に比べたらマシなので……。

こうして文字に起こしてみると、本当に食事が苦手なんだなと実感します。

まとめ

会食恐怖症は、過去のトラウマが原因になっていることが多いので、克服するのは時間がかかると思います。

無理に治しても辛いだけなので、ひとりの時にしっかり栄養が摂れるならそこまで問題はないと思います。

わたしの場合、独身時代は父が、結婚してからは夫が食べてくれるので、外食時も安心して料理を頼むことが出来ています。

取り皿に自分が食べられる分だけ移せるので、本当に助かっています。

友人と食事をする際も、わたしが小食だということを分かってくれているので、メインのお肉やデザートを食べてもらうことがあります。

周りの環境に感謝しながら、これからも無理せず食事を楽しみたいと思います。

家族や友人に相談したり同じ症状で悩んでいる人たちと話をするなどして、少しでも克服できることを願っています。

それでは。

 

 

 

 

 

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