
「JIS(ジス)」という言葉を聞いたことがありますか。
これは日本産業規格のことです。
日本産業規格とは日本の国家規格のことで、日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められたものを指します。
自動車や電化製品などの産業製品生産に関するものから、トイレットペーパーなどの日用品、文字コードやプログラムコードといった情報処理、サービスに関する規格などもあります。
今回、このJIS規格のマスクが販売できるようになったということで、普通のマスクとの違いなどをお話ししたいと思います。
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JIS規格のマスクとは
規格を定めるためには、規定された方法で試験を行う必要があります。
①飛まつなどを防ぐ効果や通気性などで一定の性能を満たしていること。
※上記を満たしている場合は材料・形状は問わない。
②一般向けのマスクは、飛まつ、微粒子、花粉などのいずれか1つを95%以上遮断すること。
これらの要件を満たしたが「マスク」がJIS規格を獲得できます。
マスク購入の失敗談
新型コロナウイルスの影響で、2020年はマスク不足に陥り、マスクがまったく手に入らない時期がありました。
中には転売されてものすごい値段で売られているものも……。
現在は適正価格で不自由なく購入することができますが、スーパーや薬局で安く売っているマスクは、ほとんどが外国製です。
外国製のマスクは生産工場の衛生状況も分かりませんし、マスクの素材のにおいがきつかったりすることもあります。
わたしは以前、某有名ドラッグストアで黒いマスクを購入しました。
普段は白い不織布マスクを使っていますが、不織布で黒というのが珍しかったのでつい買ってしまったのです。
家に帰ってさっそく箱を開けてみると、その瞬間鼻をつくような嫌なにおいが。
マスクを鼻に近づけてみると、吐き気を催すほどの石油のような激臭がしたんです。
……もったいないですが、そのままビニールに包んでゴミ箱行きとなりました。
この経験から、マスク選びにはかなり慎重になり、毎回同じメーカーのものを購入しています。
安心してマスクを使用するためには、日本製のものを選ぶしかありません。
しかし、日本製と謳っているものの中でも生産は海外で、箱詰めだけ日本で行っているものがあります。
こうなると何を信用していいのか分からないですよね。
そこで、JIS規格の登場です。
JIS規格のマスクなら性能にお墨付きがされているので、信頼できます。
多少値段が高くなっても安全なマスクが欲しいという方にとっては、嬉しい話ですね。
「JIS規格のマスク」は、これからマスクを買う際のひとつの基準になりそうです。
まとめ
コロナウイルスの影響は広がり続けています。
当分の間マスクなしの生活は考えられません。
もしかしたら一生このままという可能性も……。
マスクは消耗品なので高すぎる出費は痛いですが、肌に身につけるものなので安全なものを選びたいですよね。
今後JIS規格のマスクが店頭に並ぶのを期待したいと思います。
それでは。
参考:日本規格協会グループ