
生きていくうえで「住居」とは必ず必要なものです。
将来は持ち家と賃貸のどちらがいいのか?という話はよく聞きますが、最近はそこに「ホテル暮らし」という選択肢も加わってきました。
しかし、ホテルといえば普通は旅行や出張などで泊まる場所ですよね。
というわけで、今回はホテル暮らしについて色々とまとめてみました。
興味がある方もない方も「こんな暮らし方があるんだ。」と知っていただければ幸いです。
Contents
ホテル暮らしとは
ホテルに長期滞在することです。
でも、1泊の料金が高いホテルに長期滞在するのはよほどのお金持ちでないと難しいですよね。
一般人がホテル暮らしをするとしたら、賃貸と同じくらいの値段でないと現実的ではありません。
そんな安いホテルがあるのか?と思われるかもしれませんが、探せば意外とあるんです。
しかも連泊プランでさらにお安くなったりするので、あまり予算がないという方でもホテル暮らしは可能ですよ。
ホテル暮らしのメリット
水道光熱費がかからない
これがホテル暮らしにおいて最強のメリットだと思います。
水道光熱費は家賃にプラスして一生かかるものですよね。
それがホテルの場合は宿泊費に含まれています。
夏場に電気代を気にしてクーラーをつけるのをためらう方がいますよね。
そういう方でもホテル暮らしなら気にせず24時間フル稼働できますよ。(環境のために部屋にいない場合は消したほうがいいですが)
日用品が無料
ティッシュやトイレットペーパー、シャンプー、リンスなど、生活上必要不可欠な日用品も無料で補充してもらえます。
交換や詰め替えの手間が省けるのも最高ですね。
Wi-Fiが無料
いまやWi-Fiは一家に一台あるといっても過言ではありません。
プライベートはもちろん仕事でも使いますよね。
そんなWi-Fiが無料で使えるのはかなりありがたいことです。
以前はホテルによって速度が遅いこともありましたが、いまでは問題なく使えるホテルがほとんどです。
掃除をしなくていい
部屋の掃除もホテルの方に頼むことができます。
持ち家や賃貸の場合は一生掃除をする必要があります。
掃除とは掃除機をかけるだけではなく、台所の排水溝掃除、トイレ掃除、お風呂掃除、庭の掃除など多岐にわたります。
これらの掃除から解放されるなんて夢のようですよね。
今すぐホテルに住みたいです……。
ゴミ捨てが便利
ゴミも部屋のゴミ箱に捨てれば回収してもらえます。
ゴミの日を気にする必要もないですし、ゴミが溜まってにおいを放つこともありません。
24時間ゴミ出し可のマンションよりも便利ですね。
いつでも好きな土地に移動できる
ホテル暮らしは自分のタイミングでいつでも移動することができます。
同じホテルでずっと暮らすのもいいですが、夏は暑いから北海道、冬は寒いから沖縄へ……というのも素敵ですね。
ご近所トラブルに巻き込まれたり、宗教の勧誘を受ける心配もないので安心して生活ができます。
家具や家電を買わなくていい
ホテルにすでに備わっているので、本来引っ越し初期にかかる家具や家電の費用が必要ありません。
家具や家電を揃えるだけでも数十万~数百万になりますから、ありがたいですよね。
駅近の物件に住める
ホテルは大体駅近に建っているので、通勤はもちろん遊びに行くのにも便利です。
という方でも、ホテルなら叶えることができますよ。
部屋のトラブルに対応してもらえる
生活をしていると「エアコンが壊れた!水が出ない!トイレが詰まった!」など、いろいろなトラブルが発生します。
それらの問題にもすべて対応していただけるのがホテル暮らしの良い点です。
わたしは先日業者さんにエアコン掃除を頼んだのですが、費用が3万円弱しました。
こういった費用がかからないのはいいですよね。
セキュリティがしっかりしている
常にフロントにスタッフさんがいるので防犯面でも安心です。
NHKの受信料を払わなくていい
部屋にテレビが設置されていても、宿泊者に個別で受信料を請求されることはありません。
NHKはどこまでも追いかけてくるので諦めて払っている方がほとんどだと思いますが、そういった煩わしさからも解放されますね。
ローンの負担がない
一度住宅ローンを組んでしまったら、その借金を背負って生きていくことになります。
急な出費でローンが厳しくなったら?リストラされたら?という不安を抱えながらも、毎日生きていかなければなりません。
そんなプレッシャーを感じなくていいのは精神的にも良いですね。
高齢者でも宿泊拒否をされない
持ち家や賃貸の場合、年齢の上限があることがほとんどです。
支払い能力がないとみなされて普通の家に住めなくなる可能性があります。
そんな人でもホテルなら大歓迎で迎え入れてくれますよ。
住民票が移せる
半年以上住み続けた場合、ホテルによっては住所を住民票に記載することができます。
あらかじめホテルスタッフの方に住民票に登録できるかどうか、出来る場合はいつから可能なのかを確認してみてください。
ホテル暮らしのデメリット
私物が増やせない
ホテルの部屋は狭いので、私物をたくさん置いてしまうとすぐにスペースが埋まってしまいます。
洋服もたくさん持てませんし、趣味のものをため込んだり漫画をたくさん買うこともできません。
物に執着がある方は難しそうですね。
洗濯が面倒
ホテルの部屋には洗濯機がついていないので、コインランドリーで洗濯する必要が出てきます。
部屋で毎回手洗いするのは大変なのできっと続きませんし、ホテルのランドリーサービスは高い料金がかかります。
ホテル内に共同の洗濯機があればいいですが、ない場合は結構手間ですね。
インテリアを自由に変えられない
備え付けの家具を勝手に処分することはできないので、「飽きたな~。」と思っても自分好みには変えられません。
ただし、ホテルの場合は備品が老朽化したら無料で交換してもらえるので、インテリアにこだわりがなければむしろメリットだと思います。
共同キッチンがないホテルが多い
共同キッチンがない場合はほぼ外食になってしまいます。
毎日コンビニ弁当やカップラーメンを食べていたら健康に悪いので、どこかで調整する必要があります。
周りの理解が得られない
「ホテル暮らし」というのは、増えてきたとはいえまだまだマイナーな選択です。
家族や友人、会社の理解を得られない可能性があります。
日本人は周りと同じであることを良しとし、人と違うことをする者を非難する傾向があります。
”ホテル暮らし=生活が安定していない”と考える人がいるかもしれませんが、たとえマイナスなイメージを持たれても気にしないようにしましょう。
ホテル暮らしに向いている人
独身
独身で実家を出ようと考えている方は、ホテル暮らしを始めてみてはいかがですか。
急に一人暮らしをするのは大変ですが、ホテル暮らしなら家具や家電を揃えなくていいので気軽にできておすすめですよ。
平日は会社の近くのホテルに泊まって週末は実家に帰るという生活も楽しそうですね。
DINKS
子どもがいない夫婦にもおすすめです。
共働きの場合は家事の負担が減りますし、基本的に立地がいいので通勤も楽です。
在宅勤務の方はホテルの共有スペースやラウンジで仕事もできますから、気分転換になります。
水道やエアコンのトラブルなどもフロントに相談すれば無料で対応してもらえるのでありがたいですね。
一般家庭では業者の立ち合いをしなければなりませんがその必要もありませんよ。
高齢者
老後はどのような生活を送りたいですか?
持ち家は広すぎて管理が大変です。
賃貸はある程度の年齢になると追い出されてしまうかもしれません。
老人ホームに入るのもお金がかかりますよね。
でもホテルなら誰でも宿泊することができますから、選択肢のひとつとしておすすめです。
ホテル暮らしに向いていない人
子持ち家庭
ホテルの部屋は基本的に狭いですし1Rタイプが多いので、家庭があって子供もいるという方にはおすすめできません。
子どもが親元を離れるタイミングで、家を手放して夫婦でホテル暮らしを開始するというのはいいと思います。
世間体を気にする人
どこに住んでるの?と聞かれて「ホテル暮らし」と答えるのが恥ずかしいと思う人は、やめておいたほうがいいと思います。
一度住居を手放してしまうと、次借りる時にハードルが上がる可能性もあります。
ホテル暮らしを続ける自信がない方はあまり簡単に決めないほうがいいですね。
準備
ホテルを調べる
まずはホテルの目星をつけましょう。
金額、立地、設備、内装、周辺環境など、自分の理想に合ったホテルを探しましょう。
最近はホテル暮らし専用のサイトもありますから参考にしてみるのも良さそうです。
お試しで宿泊してみる
いいホテルが見つかったら、すぐに住み始めるのではなくまずはお試しで泊まってみましょう。
それも1泊ではなくできれば1週間以上など長めのほうがいいです。
そこで長期的に暮らしていくイメージをしながら過ごすことが重要です。
少しでも「うーん。」と思うような悪い点があれば、また他のホテルを探しましょう。
荷物を減らす
ホテルが決まる前から荷物を減らすことをおすすめします。
ホテルが決まってから急に荷物を減らすのは大変ですから、日ごろから徐々に整理していきましょう。
実家がある方は荷物を置いていけると思いますが、そうではない方はミニマリストになった気持ちでどんどん荷物を減らしてください。
せっかくホテル暮らしになっても荷物で部屋が圧迫されたら快適な暮らしができません。
大変だと思いますが、ホテル暮らしのために荷物はスーツケースに収まる程度にまで減らしましょう。
まとめ
人生は一度きりです。
ローンを組んで持ち家を買うのもよし。
賃貸で一生過ごすのもよし。
ホテル暮らしで各地を転々としてもよし。
海外で老後を過ごしてもよし。
とにかく自分が納得できればなんでもいいんです。
個人的にホテル暮らしはかなり魅力的だと思います。
以前は「完全なホテル暮らしはありえない!」と思われていましたが、いまでは専用のプランが出るなど時代は変化しています。
いまこの瞬間もホテルで生活されている方がいらっしゃいます。
自分にとって最適な住まいは何なのか?ということを考えながら生きていきましょう!
それでは。