
1ヶ月、1ヵ月、1カ月、1か月、1箇月、1ケ月……
このように「いっかげつ」の表記ってたくさんありますよね。みなさんは普段どの漢字を使っていますか?
わたしは「1か月」という表記を使うことがほとんどですがどうしてこんなに種類があるのでしょうか。
今回は「いっかげつ」の表記について色々とお伝えしたいと思います。
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公文書や放送で使われるのは「か月」と「箇月」
「かげつ」には色々な表記がありますが、公文書や放送などで使われる漢字は「か月」と「箇月」です。
これは算用数字と漢数字の場合で使い分けられています。
■算用数字(12345……)の場合は「か月」
■漢数字(一二三四五……)の場合は「箇月」
「ヶ」「ヵ」ってなに?
問題は「ヶ」です。
そもそもこの小さいカタカナみたいなものは何なのでしょうか。
「一ヵ月」はまだカタカナの「カ」として読めますが、「ヶ」は無理がありますよね。
「一ヶ月」を普通に読んだら「いっけげつ」じゃないの?と思ってしまいます。(笑)
実はこれ、昔は「一箇月」と表記していましたが、画数が多いので時代の流れとともに簡単な漢字に変わっていったそうです。
その変化の中で「箇」の竹冠から「ヶ」だけが残されて使われるようになったといわれています。
たしかに竹冠には「ヶ」みたいな文字がふたつありますね。
他の説としては、「箇」の異体字(同じ字と認める範囲で形が異なる字のこと)である「个」から「ヶ」になったともいわれています。
個人的には前者の説のほうが分かりやすいと思いました。
「ヶ」はカタカナの「ケ」に見えるので「1ケ月」と表記する方もいらっしゃると思いますが、本来はカタカナではなく「箇」の漢字がベースになっているということを知っておくといいですね。
まとめ
「いっかげつ」の漢字は元々「1箇月」が基本となっていて、そこからどんどん簡単な漢字になっていったようです。
どの表記も間違いではありませんが、注意点がひとつ。
それはひとつの文章の中で表記が混在しないようにすることです。
例)1か月前に注文した商品ですが、2ヶ月経っても届きません。
これだとバランスがおかしいですよね。
それから、地名や会社名、学校名で使われている場合は正しい表記を確認して使いましょう。
試しに「じゆうがおか」で予測変換してみましたが、「自由が丘」「自由ヶ丘」「自由ケ丘」の3種類が出てきました……。
正式な表記は「自由が丘」のようです。奥が深いですね。
それでは。