
久々に映画を観ようと思い、気になっていた『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』を観てきました。
上映館がそもそも少なく、私が観に行ったところでは1日1回の上映しかないため、最初から人気がないのかな……と思いつつ2日前に予約。
公開より3日目の日曜日でしたが、すでに当日席はなく満席でした。(予約してよかった……)
ただ映画館自体が思っていたよりも小さく、kino cinéma立川髙島屋S.C.館は映画館というより少し広いホームシアターって感じでした。
後部だと家でポッピンアラジンをつけてみるほうが大きいんじゃないかってぐらいです。
なのでこれから観に行く方は前から3列目ぐらいがよいのではないかと思います。
さて、今回はネタバレ無しで映画をみた感想をお伝えしていきます。
Contents
ペルシャン・レッスン 戦場の教室のストーリーについて
1942年ナチス占領下を舞台に、主人公はユダヤ人であるジルは虐殺から逃れるためとある「嘘」をつきます。
その嘘とは「自身はユダヤ人ではなくペルシャ人だ」ということ。
この嘘によってたまたまペルシャ語を学びたいと考えていたクラウス・コッホ大尉に偽の言語レッスンを行う日々が始まります。
Youtubeでの予告ムービーにもある通り、架空の言葉を作るのは容易でも覚えるのは至難の業です。
この終始ヒヤヒヤする展開に劇場でみていた方はポップコーンを食べる手を止めるほど集中していました(笑)
余談ですがペルシャ語は日本人にとってはあまり難しくなく英語と同じ程度に位置付けされる言語とのことです。
男性名詞や女性名詞がなく、前置詞も少ないのですでに英語を学習している方ならパターンをつかめば覚えられそうです。
ただ読み書きは別ですが……。
すぐにバレないの?と思った方へ
偽のペルシャ語を教えるというテーマで2時間半も持つのか?と思う方もいるでしょう。
ただ観終わった私からすると「もう2時間半経ったの!?」というのが感覚的な答えです。
私は雰囲気アニメのコーヒーをスプーンで15秒ほどかき混ぜるようなシーンを過去にみて、尺稼ぎきっつ……みるのやめるわってなるほど短絡的です。
そんな私が映画にくぎ付けになれたんです(しかも後部座席で画面はめっちゃ小さいのに)
そして偽言語を教えているなんてバレるんじゃないか?って思う方にとっては、じゃあなお更観てはどうでしょうか!?とオススメしたくなる作品です(笑)
ちなみにスマホやパソコンは一般普及していないので今のようにグーグル翻訳などはできません!!
ラストシーンの後味について
こういうちょっと重めなテーマの映画って観終わった後、どういう心境になるのか気になった方もいると思います。
私が観終わった後の心境としては、ラストシーンを観ただけの人はきっと涙しないんだろうけど、全部観た上でのこのシーンは泣ける……。
そんな映画です。この映画ならではの斬新な終わり方ではないかと思われます。
残酷な描写はある?
結論からいうとあります。ただR18ってほどではないですが、映画テーマからして察しておくべきでしょう。
ただ今流行りのチェンソーマンほどではないと思います。あのアニメのほうが結構エグい要素多いと思うので。
映画館を出た後
これはこの映画を観終わった人の「後遺症」かもしれません。
それは嘘のペルシャ語を覚えてしまうことです。
実際、映画に出てくる単語はすべて「嘘」です。これは本当の言語みたいな感じで冒頭に出てくる言葉さえ架空のものです。
でも主人公が何度も繰り返し覚え、クラウス・コッホ大尉も頑張って覚えている様子をみていると1日たった今でも頭から離れません(笑)
これはある意味、この映画の戦略なのでしょうか……。