何か物事を決める時に行われる一般的な方法
それは「多数決」です。
ですが、私は多数決は必ずしも良い選択肢とは言えませんし「多数決」という言葉が出た時点で
結果が見えてしまうようなこともあります。
多数決は出来レースの場合がある

多数決は出来レースの場合があります。
もちろん公平性を保つために行う場合がほとんどです。
とはいえ、一番シンプルで分かりやすいので昔から親しまれている方法です。
そして選択権は全員に等しく与えられるので最も「公平に見える」でしょう。
しかし決め事によっては「多数決」で決めることが愚かしい行為である時もあります。
多数決に適さないケース
◆会議などでYESかNOを決める場合
◆同時に票を入れることが出来ない場合
◆複数の選択肢に対して優位性の高い2候補がある場合
上記に当て当てはまる場合、そして私にとって不利な場合は「多数決」を避ける努力をします。
では何故これらが適さないと言えるか、簡単に解説します。
会議などでYESかNOを決める場合
これ本当に愚かなイベントだと思っています。
会議ってそもそも複数の人間が何かを決めなければならない時に行われますよね。
それって「重要」以外の何物でもないんです。大したことない決め事ならそもそも集まる時間が勿体ないので論外。
何か重要な出来事を決める上で、
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少年
賛成の人、手を上げてください
日本人は周りの目を見ながら行動するのは分かり切っています。
絶対自分の意志を貫くぞ!って人、なかなかいませんよね。私もこの状況になったら思っていることと違っても周りに合わせることが多々あります。
同時に票を入れることが出来ない場合
同時に票を入れられないシチュエーションって正直かなり微妙だと思っています。
具体的な例でいうとWEBミーティングでの「多数決」です。
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少年
AとBとCどれがいいか決めます。せーのでチャットに書いてください。
仮にあなたがAかBどちらかが良くて、Cは絶対避けたい場合はチャット欄に「AB」と書いておきます。
10人が参加しているチャット欄にACCABCCAAとあった場合、事前に書いておいたBのみを消してエンターを押すだけです。
これならほぼ同時に投票が行われ、Aが5票で決定ですね。
テレワークで使用されるTeams等は誰かがチャットを「書いている時」が分かるので、「A」だけを書いて消してから「B」を書くってことをやると
書き直したと思われるでしょう。
まあ、どのみち確かめようがないのでこのやり方すごく微妙です。
複数の選択肢に対して優位性の高い2候補がある場合
これはちょっと微妙です。
優位性の高い選択肢AとC
そして誰もが(あまり)選びたくないBがあると想定します。
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少年
AとBとCの中から候補を決めます。まずAがいいと思う人、手をあげて
この場合はAに手が上がることが予想されます。
Bは出来れば選びたくないからです。AとCならどっちでもいいなって人もAで手を上げてしまうでしょう。
Cを選びたい人からすると、少し納得が出来ない結果になります。
ボルダルール
ここで途中ですが、多数決以外の方法を紹介します。
先ほど書いた優位性の高い候補がある場合のことです。
一般的にはあまり知られていませんが「ボルダルール」と呼ばれる投票のやり方があります。
これは選択肢A、B、Cがある場合にそれぞれ得点を付けることです。
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少年
AとBとCの中から候補を決めます。1位~3位まで決めて発表してください。
この方法、何がいいかと言うと挙手制ではないんです。
各々に順位(もしくは点数)をつけてもらう必要があるので紙に書いたりすることで
途中で考えを変えることが出来ないことが大きな特徴です。
これならAとCどっちでもいい、という人に対してもどちらかに選択させることが出来るので、
より総合的な結果を得られる=結果的に全体をまとめた答えが出ることになります。
ただし……このやり方にもデメリットがあります。
このデメリットを上手く活用することが今回紹介する「多数決」に勝つ方法です。
ボルダルールよりも強力な方法
私の経験では多数決は数の暴力だと感じることが多々ありました。
例えば学校でクラスの誰かが
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少年
掃除当番は毎日〇〇でいいと思う人~手を上げて。
30人クラスでこの発言が出た時、数人が手を挙げると次々と手が上がり、むしろ手を上げないほうが異常なのか、自分がターゲットにされたくないからなのか全員の手が上がりました。
ちなみに当時の掃除当番になったのは小学生の時の私です。(なぜか担任の先生も黙認していたので……毎日床掃除がむしろ当たり前でした)
そして私は思ったんです。この方法ってめちゃくちゃ強いなーと。
最強の投票方式を行う条件
◆絶対に避けたい選択肢がある
◆自分の思い通りになる選択肢になる保証がない
◆妥協案がある
上記3つの条件を満たせた場合、提案するのは最後の妥協案です。
妥協案は複数人に対してメリットがあり、仕方ないけど選べなくはないものです。
私は会議で自分の思い通りに話を進められない時、そして絶対に避けたい選択肢が出た時にこの妥協案を模索します。
この妥協案は過半数以上がYESと言わせられる状況を説明して作ったところで準備完了です。
あとは「この妥協案に対して賛成の方は手を上げてください」と言うだけです。
これで不思議なことに多数決を行えば人数不利で負ける可能性があるシチュエーションでも、妥協案で通すことが出来ます。
そして妥協案が通れば、次は自分の通したい意見を重ねていくことで、あなたも立派なジャイアンです。
是非、お試しあれ